ちょっと税金の話
砂糖税!?

 夏に向けて冷たい飲料水を摂取したくなる時期になってきましたが、炭酸飲料水にはどれくらいの砂糖が含まれているかご存知でしょうか。1缶当たり約40gの砂糖が含まれているといわれています。世界保健機構(WHO)が推奨する1日あたりの糖分摂取量(砂糖換算)が約25gですので、なんと1缶で1日の摂取量を超える計算になります。  ところで、肥満予防のために、一定量を超える砂糖を含有するソフトドリンクに対しフランスでは2011年から、またアメリカの一部、メキシコなどでも「ソーダ税」という「砂糖税」が取り入れられています。この4月からはイギリスでも、1リットルにつき24ペニー(日本円にして約35円)程度の税金が課税されるようになりました。日本ではちょっと考えられない税金ですね。  しかし、この「砂糖税」・・・私たち日本人には全く関係のない話ではないようです。  2015年厚労省の有識者会議では国民の病気を予防するために、健康を損なう可能性のあるたばこやお酒とともに新たに砂糖への課税を提案しています。砂糖の取りすぎによって引き起こされる糖尿病などの様々な病気を防ぎ、膨らみ続ける医療費を抑えるとともに、新たな財源の確保につなげるためです。  近年ではタイやフィリピンなどアジア各国でも「砂糖税」が広がっています。2016年にWHOが各国に呼びかけたことで今後も採用する国が増えそうです。日本でも近い将来飲料水を買うたびに税金を払うことになるのでしょうか。  「砂糖税」の導入にかかわらず健康のために糖分は考えながら摂取しなければなりませんね!

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