気になる本
日本の労働力は誰が支えるのか  著 野村総合研究所

 昨年からでしょうか、進化したロボットや、AI関連の話題が毎日のように報道されていますよね。
 今回ご紹介する本は、野村総合研究所の2030年研究室が実施してきた未来予測プロジェクトの成果を取りまとめたもので、1年前~半年前くらいにメディアでもよくとりあげられていました。
 本書では、2030年の日本の姿、人口減少・労働力不足を定量的に把握したうえで、それを補う手段として『外国人労働者』『人口知能技術』の展望や職業代替可能性について検討していきます。中でも、『小売』『物流』『ヘルスケア』の3分野については、2030年の姿を特に特徴的な未来シナリオを紹介することで追及しています。  
 各業界における分岐点となる重要な変化は何か。その分岐によって将来どのように変化するのかをシナリオで 見比べているところが興味深く読めます。本書では終始、『いたずらに読者の不安を掻き立てるものではなく』、『未来は予測できないものである。だからこそ未来について考える材料と、自身で考え抜く力を持つことが最も大事である。』というスタンスを取っています。私もまさにその通りだと思います。
 AIの活用が当たり前になる時代もキャッシュレスの時代も目前に迫ってきています。常に視野を広げて、色々な可能性に対応できる柔軟な思考を持てるように研鑚を積みたいと思います。

後藤 美加
文責
副本部長 税理士後藤 美加
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