ちょっと気になる話
手作り漬物の存亡危機

 食品衛生法の改正によって衛生管理が義務化される業種が追加されました。

 その中に漬物製造業、漬物生産者が含まれていたようですが、なんと70%以上が今回の改正を機に廃業されるようです。

 今後、漬物・梅干を製造・販売するためには、今までは不要であった保健所の営業許可が必要となり、その許可を取得するためには設備投資しなければならなくなりました。しかし、生産者の大半は70代~80代といった高齢の方が多く、今さら改めて設備投資しない(できない)ということが廃業する主な理由とのことです。

 その下の世代である60代~70代前半の生産者は許可を取得して事業を継続する方も多いようですが、それでも手作りの漬物・梅干はこれから大幅に減っていくものと考えられます。

 将来の食の安全を守るためには必要なことではありますが、手作りの漬物が、食卓に並ぶ機会が減ってしまうことは、やはり寂しいと感じてしまいます。

長井 大樹
文責
税務会計スタッフ長井 大樹
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