先日、内閣府から今年7~9月のGDP(国内総生産)は、年率△1.6%のマイナス成長という発表がなされました。この結果を受けて、安倍首相は消費税の再増税の先送りと衆議院解散を表明し、解散総選挙に突入しましたね。選挙の話はさておき、そもそもGDPとは何なのでしょうか。
GDPとは、国内で新たに生産されたサービスや商品の付加価値の総額のことです。言い換えると、「日本でみんなが働いて稼いだ儲けのトータル」ってことですが、イマイチ分からないですよね。簡単な例で説明したいと思います。
① 消費者がスーパーで食パンを250円で購入する。
② スーパーは製パンメーカーから、食パンを180円で仕入れる。
③ 製パンメーカーは製粉会社から、小麦粉を130円で仕入れる。
④ 製粉会社は海外から小麦を90円で輸入する。
この場合のGDPの合計額は、(250-180)+(180-130)+(130-90)=160円となります。スーパー、 製パンメーカー、製粉会社すべての儲けを足した総額です。仮にこの食パンが、1000万個売れたとすれば160円×1000万個=16億円となって、日本は食パンだけで16億円の「もうけ」が出たことになります。こう見るとGDPがマイナスとなることは経済がマイナスですよっ!という1つの指針になるのが分かりますね。
この通信が届くころには解散総選挙の結果が出ていると思います。さて「デフレ脱却!」「経済復興!」の アベノミクスにもう少し賭けてみようという結果になっているのでしょうか・・・。