最近、ビジネスの話題の中に「アート思考」というキーワードを聞くことが多くありませんか。私はこの言葉について対照的なイメージを持っていましたが、皆さまはいかがでしょうか。
これまでは、クライアントの要望を満たす製品や、サービスを生むための「デザイン思考」が注目されていました。これに対し、アート思考とは、心の底にある気持ちをカタチにし、人と共鳴する事で新しいモノを生み出すもので、アーティストが作品を生み出す時のように、常識やデータにとらわれず、自分の中にある問題意識や表現したい思いに基づいて新しい価値を生み出していく思考法です。
意外にもアートと事業は、「真っ白なキャンバスに新たな価値を創る作業であり、どんなものを創るのか、ビジョンを持ち、そのビジョンに対する想いが周りの人々を巻き込む」という共通する意味を持っていたりするようです。
また、これからのAIの時代、人間に出来てAIに出来ない事は、「質問すること」と言われています。確かに、検索すると答えを与えてくれますが、検索という行為自体をAIが行うことはしないですよね。こうした能力を鍛える方法としてアートと対話し、わからないものに対して自問自答しつつ粘り強く考えることで、思考力を鍛えていくことが必要だということのようです。
芸術は感性と直感だけではなく、大いに悩みながら鑑賞することも大切なのですね。
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